2007年05月25日

出産記〜帝王切開手術後の巻

間が空いちゃいましたけど・・・。
一気にラストスパートです新幹線

【直後】
手術室から病室に戻ると、看護婦さんがモニターやら点滴をセットしながら一言。
「カンガルーケアは聞いたことある?」
ひらめきカンガルーケアひらめき
産まれた直後の赤ちゃん(病院によっては臍の緒を切る前だったり、後だったり)
をお母さんの胸に抱いたりおっぱいを含ませてお母さんを認識させる処置。
赤ちゃんが安心して免疫力が高まったり母乳の出が良くなったりする効果がある。

「聞いたことはあります」
「じゃあ、ママさえ良ければ連れて来てもいいかな?
 赤ちゃん、ママが帰ってくるの待ってたのよ」
・・・といって連れて来られた宇宙人。
手術着をベロンと広げられた胸の上に乗せられる。
「お利口さんの赤ちゃんだね、もうおっぱいを探してるよ。
 モニター邪魔だから1回外して、ちょっとだけ手伝ってあげるね」
胸の間に乗った宇宙人は苦しそうにしばらくバタバタして
看護士さんの手を借りてうまくおっぱいまでたどり着くとたどたどしくおっぱいに口を付ける。
「まだ母乳を飲んでいる訳ではないけど、こうすることで赤ちゃんは安心するの」
その後どれくらいその状態でいたのかも良くわからない
いつの間にか面会終了時間が来て旦那クンが帰り、いつの間にか朝になってた。

何しろ、手術直後から翌日の朝までは40度近い熱がずっと続いて朦朧としてた。
それに麻酔が切れてくると、ちょっとでも動こうものなら傷が痛む。
さらに手術の傷だけじゃなく、子宮が収縮をするから動かなくても痛い。
プラスして1時間に1回程度で収縮のチェックをするためにお腹を押されて激痛、
手術腹帯のマジックテープをきつめに止めるのにまた激痛が走る。
痛み止めの注射を打ってもらったものの痛みは引く気配なし。
それから、血栓予防のためのフットマッサージで足がしびれ過ぎて痛い。

朦朧としながらも、私のベッドの横には数時間ごと(実際には1時間ごとだった・・・)に
お腹が空いて泣きだす宇宙人のベッドが置かれ、その度に看護士さんを呼んだ。
普段は目覚ましが鳴ろうが、地震が起きようがお構いなしで寝てる私、
赤ちゃんが生まれても夜起きれないんじゃないかってずっと不安だった。
でも、起きない私が嘘だったように「ふえ・・・」という声だけで目が覚めた。
お母さんになる、ってこういうことなのかな??

この病院はWHOとユニセフが発表した共同声明「母乳育児成功のための10か条」
積極的に実施している病院で、完全母子同室(=24時間赤ちゃんとお母さんが一緒)。
良くある、新生児室に赤ちゃんがたくさん並んでいる病院ではなく
それぞれのお母さんのお部屋に赤ちゃんもずっと一緒にいる。
手術直後だろうと例外ではない・・・らしいがく〜(落胆した顔)
とにかく1晩中看護士さんを呼びまくって体の向きを変えてもらってベビさんにおっぱいを吸わせる。
しばらくすると看護士さんがまた戻ってきて宇宙人を赤ちゃんベッドに移す、の繰り返し。
実際に母乳が出ている訳ではないのに泣けばおっぱいを吸わせる。
これを繰り返すことによっておっぱいが出るようになるから、らしい。
途中、お腹の中が空っぽだからとミルクをちょっとだけ飲ませてもらったみたいだけど
後は出ようが出まいが関係なく、ひたすらおっぱいを吸わせる。

1晩で何回ナースコール押したんだろう・・・きっと相当ウザいくらい(笑)
それでも呼ぶ度に甲斐甲斐しく細かいところまでお世話をしてくれて
痛みと戦う私を励ましてくれた看護士さんには本当に感謝してます。


【翌日】
当日も、翌日も、どこからが栄え目なのか良くわからないけど。
とにかく朝が来て、検温の時間。
看護士さんが来て、血圧や体温を測っていく。
「少ししたら体を拭きに来ますね」
熱のせいもあって汗だくで1晩中過ごしたからありがたい・・・と思ったのもつかの間
体を拭くということは少なからず体を動かさなくちゃいけない、ということだ。
看護士さんに手伝ってもらって体を横向きにするのに1分、起き上がって座るのに1分。
普段、何の意識もしてないけど腹筋は相当重要らしく
お腹に力が入れられないから何をするにも時間がかかる。
「どう?動けそう?」
「相当痛いですけど・・・」
「痛み止め飲んででも動いたほうがいいんだけど」
ということで、まずは立つことに。
これまたベッドから足を下ろすのに1分、立ち上がるにはもっと時間がかかったと思う。
フットマッサージのしびれが抜けてなく、足の感覚がなくうまく立てない。
「大丈夫そうね、じゃぁ尿管を外すからお手洗いも行くようにしようね」
できるだけ動くことで血栓だけじゃなく癒着の予防にもなるし傷も早く治るらしい。
最初は看護士さんに支えられながら部屋の中にあるトイレまでまた1分。
ホント、何をするにもスローモーション。

さらに、授乳も本格的にスタート。
看護士さんに教えてもらいながら、オムツ替えをしておっぱいをあげる。
もちろんこれまた慣れない作業で手間どう上に、身動きが上手くとれずにスローモーション。
お互いに初心者なのでうまく授乳体制になれなくて、何度もやり直す。
出てるのか良くわからないけど、とにかくお互いに無我夢中。
3回、4回と授乳を繰り返すうちに少しずつ要領がつかめてくるけどなかなか難しいものでした。

手術中に差し出された宇宙人面から後はまともに顔を見ることがなかったけど、
自分が辛うじて動けるようになってようやくまともに顔を見た。
手術中は宇宙人だと思ったけど、まんざらでもない人間の顔してる。
・・・ていうか、超かわいい黒ハート
既に親バカの始まりあせあせ(飛び散る汗)

お昼を過ぎた頃旦那クンが面会に来てくれた。
ここで初めて、まともに親子3人が揃った(昨日はそんな余裕もなかったからね)。
ほとんど寝れなかった私と、その隣には赤ちゃんベッドでベビさんが寝てて
三角を作るように旦那クンが椅子に座って居眠りをする。
ふと目が覚めたとき、その構図を見たらすごく幸せな家族っていう感じで
自分がその一員だということがすごく幸せで嬉しくて涙が出てきた。
そこには窓から差し込む春の光が心地よく、すごく穏やかな時間が流れてた。
こんな幸せな時間を過ごしたこと、今までにあったかな?

夕方、ようやくガスが出て水分が許可された!・・・と同時に急激にお腹が空いてくる。
食事は翌朝からしか出してもらえないらしいのでポ○リスウェットの糖分で飢えをしのいで就寝。


【3日目】わーい、待望のご飯です!
・・・と思ってお茶碗のふたを開けてみたら愕然。
朝食は流動食の全粥&具なしの味噌汁&料理名がさっぱりわからないドロドロもうやだ〜(悲しい顔)
まともなご飯を期待してたのに・・・という割には半分も食べないうちに満腹。
さすがに2日間何も食べてないから胃が小さくなったか!?
この調子でダイエットできたら一石二鳥だわねぇ〜。

少しは痛みも収まってきて、痛み止めを飲めば動いていても我慢ができる程度までに。
看護士さんがとっても丁寧に教えてくれたおかげで授乳にも少し余裕が出てきたし
ベビさんの哺乳も少しは上手くなったらしく、順調におっぱいが飲めてるみたい。


【4日目】
ようやくシャワー解禁。
拭いてはいたけど、やっぱり流さないとすっきりしない!!
と、いうわけで早速シャワー室へ。
・・・とそこに映る鏡の中の自分を見て驚愕がく〜(落胆した顔)
もっとお腹へっこむと思ってたのに、意外とぽっこり。
メタボもビックリの手術前のお腹から若干へっこんだ程度。
やっぱりベビさんだけの出っ腹じゃなかったってことか・・・どんっ(衝撃)
せっかくのシャワーで嬉しかったのに、凹まされたよ。

手術後の血液検査で貧血が出たらしく、鉄剤を処方されてしまいました。
確かに歩いてるとちょっとふらふらしたりしたんだよね・・・。
流動食以降、出される食事の半分ずつしか食べられないし、
授乳で夜中に起きるからただの寝不足なんだと思ってたけど。
侮るなかれ。


【5日目】
今更ながら個室にお引越し。
一旦は2人部屋のままでもいい、ってお断りしたんだけど・・・
昼間ならともかく、夜中にベビさんがビェービェー泣いて
どうしていいかわからないのに隣に他の人が寝てると気を使います。
逆も然り・・・お隣さんは赤ちゃんがNICUに入っているらしく泣き声は気にならなかったけど
どうも独り言が多く、自分でTVを付けてなくても内容が解ってしまうほど。
それにお昼寝でもしようと思ったときにお部屋のなかにトイレがあるので、
お隣さんの用を足す音とか聞こえてくると寝苦しくなるような気が爆弾
お産の人は個室・・・の意味がようやくわかりました。


【6日目】
沐浴指導を受けます。
退院前のママさんが集まって赤ちゃんのお風呂の入れ方を教えてもらいます。
・・・ここでウチのベビさんは大惨事を起こしてくれたわけですがそれはまたの機会に。

手術後用の麻酔が取られてちょっと痛みが出てきたけど、
点滴も今日でお終いだから気分が楽になりました。


【7日目】
抜鈎(バッコウ)
手術といえば、糸で縫って後から抜糸。
子供が書くヤクザ屋さんの絵みたいな(▼皿▼メ)←こういう傷になるもんだと思っていたんだけど
最近の医療はちょっと違うらしく、ホチキスみたいなので止めてあってそれを外すんだそうです。
更に上からテープが張ってあったのでそれを剥がすのと同時に取れるらしい。
あっという間に終わっちゃいました。
自分でちゃんと傷口を見たのは家に帰ってからだったけど、
まっすぐ一直線に線が伸びてるだけでした。
抜鈎した部分は新しい傷なのでほんの少しだけど痛みがぶり返し・・・。


【8日目】
朝食が終わってすぐに、診察室に呼ばれて診察を受ける。
触診とエコーで子宮内の傷の状態も確認して、退院許可をもらいます。
そこからバタバタとシャワーを浴びたり荷物の整理をしたりで
お昼には病室を空けないといけないので大忙しです。
事務の方が記念のアルバムと、退院祝いのお花を下さいました。
本当ならお昼に赤ちゃんを預けてレストランで「祝い膳」を頂けるのですが
平日で旦那クンが来られないので別の日にしてもらうことにしました。
お会計を済ませてお迎えが来たらそれで退院。
病院生活ともお別れ、なのでした。
posted by @yama at 12:55| Comment(3) | TrackBack(0) | ママの気持ち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
続編、待ってたわ♪
もし自分も帝王切開になったら、こんな感じなのね!!
しかも、同じ病院で出産だし。勉強になる〜。

ふとした瞬間に、感じる幸せ、自然に涙が出ちゃうよね!!
これから、そんな時もたくさん来るね☆
Posted by やー at 2007年05月28日 17:50
続編、待ってたわ♪
もし自分も帝王切開になったら、こんな感じなのね!!勉強になるよ〜。

ふとした瞬間に感じる幸せ、涙が出る気持ち分かる・・・。
これから、そんな時も沢山くるだろうね☆
Posted by やー at 2007年05月28日 17:55
続編、遅くなったわ♪
家に帰ってきたら1日があっという間でなかなかPCも見られなかったよ。
自然分娩が一番いいんだけどね。
ちなみに、帝王切開だと次も帝王切開の可能性が高いんだって(泣)

赤ちゃんがにっこり笑うだけでも幸せだよ☆
夜泣きでイライラすることもあるけど・・・。
Posted by @yama at 2007年05月30日 16:52
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